炭焼き長者

「炭焼き長者」  むかし、あるところに ひとり者の炭焼き男がいました。 毎日毎日、ただ黙々と炭を焼いているばかりでした。  その家は貧しい家でしたが、片隅の小さな箱に観音様をまつってありました。  朝と…  続きを読む

苦しみのもと

お釈迦様は、苦しみのもとは怒りの心であることをお説きになりました。そして次のようなお話を聞かせて下さいました。 ある村に、ご主人様と召し使いの女性が暮らしておりました。ご主人様は召し使いの女性に「今日は、私の…  続きを読む

毒矢のたとえ

お釈迦様が祇園精舎におられた時のことです。マールンキャ・プッタというお弟子がお釈迦様にお尋ねしました。「私達が住んでいるこの世界は、いつかまた無くなるのでしょうか?また、この世界はどこまで続いているのでしょうか…  続きを読む

木の実の取り合い

釈迦様は遠くの村や町までお出かけになっては、人々にお話をなさいました。 多くの村や町の人びとは、大喜びでお釈迦様のところへ急ぎました。 村人のひとりがお釈迦様に申しました。 「おはようござ…  続きを読む

サルの橋

昔、ヒマラヤ山の近くの森に500匹のなかまを連れたサルの王様がいました。近くに深い谷があって、その谷にはおいしいマンゴーの樹が沢山ありました。「みんな、気をつけるんだぞ。マンゴーの実を川に落とすんじゃな…  続きを読む